阿尻 雅文(東北大学)・野田 優(早稲田大学) |
学会のセッションの細分化は詳細な議論には有効であるが、一方で多数のセッションが同時に走り、専門の近い聴衆が集まるため、全体システムを大きく変えるような議論を困難にしている。多数の要素を組み合わせた全体システムの設計・提案は、化学工学こそがすべきものであり、そのような場を作るべく本シンポジウムを企画する。セッション数の少ない初日午前ないし三日目午後に、大会場で2時間とコンパクトに実施、展望講演2件とパネルディスカッションにより、多数の部会からの参加と議論を歓迎したい。第一回は、「原料多様化時代の化学産業の将来像と低炭素化」と題し、中長期の日本の化学産業の将来ビジョンとシナリオを描き、そのために行うべき研究開発を議論したい。