次世代反応プロセスのインキュベーションの場に
反応工学部会長 伊藤直次(第5期 平成22年度〜23年度)
本部会は、反応工学分野の教育・研究と技術開発を推進すべく産学官から集まる専門家が中心となって活動しております。天然資源から無機や有機の基礎素材を造りだす化学工業プロセスは反応操作と分離操作に大きく分けることができますが、その一翼を担って基礎・先進教育や基盤・先導研究に取り組むのが反応工学です。平成14年4月の設立当初は3分科会でしたが現在では8分科会となり、部会会員数にしますと個人正会員108名、賛助会員16社であったのが、平成21年には326名、38社とそれぞれ大きく増加し組織も拡大してきております。これも、反応工学は基盤分野でありながら極めて応用展開性に富んでおり、次々と新しい芽を生み育てる学問・技術のインキュベーションの場にもなっている証しであり、今後も次世代反応技術の創出や人材育成を目指していきたいと私たちは考えております。
現在、以下の8つの分科会が、反応を微視的に捉え、巨視的に解析するとともに、種々の新たな反応場を対象に取り上げて化学的挙動を追求するなど、多様な取り組みを行っているところです。こうした活動から生まれます新たな学術的知見、原理、理論や技術的提案を今後も年会、シンポジウム、講習会などを通じて発信していきたいと考えております。
(1) 触媒反応工学分科会
(2) ソノプロセス分科会
(3) 活性種化学分科会
(4) 反応分離分科会
(5) 反応装置・プロセス分科会
(6) CVD分科会
(7) 反応場の工学分科会
(8) マイクロ化学プロセス分科会
これまでに小宮山東京大学教授(現三菱総研理事長)、五十嵐工学院大学教授、田川名古屋大学教授、増田北海道大学教授の歴代部会長の方々が、企画運営の牽引役を務め発展させてきました結果、今日の反応工学部会があり、学会における基盤的責務を果たしてこられたと思います。その大きな責任を引き継いで、教育や産業の分野に貢献できるように部会幹事とともに運営に全力を尽くしたいと考えております。部会のさらなる発展のために会員はじめ関係の皆様のご協力をお願いしますとともに、新たにご関心をお持ちの方々のご参加をお待ち申し上げております。
平成22年4月