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反応工学部会は化学反応をともなう多方面の技術分野に貢献します
化学工学の単位操作の集大成として発展してきた反応工学は,狭義の化学反応器の設計と操作にとどまらず,化学反応をともなうすべての装置設計および操作の基礎となっています。そして,最近では,ナノレベルの材料設計,バイオリアクターの開発,さらにはマクロな地球レベルの環境問題などを解決するための学問としての展開が行われています。このように,現在の「反応工学」は従来のように反応工学そのものを直接の研究対象とするよりも,反応工学を基礎としたきわめて多方面への研究分野に貢献しています。一方,化学工学あるいは応用化学に代表される工学部の化学系学科では反応工学の講義は必ず行われており,基礎教育としてはきわめて重要であるものの,学問・研究対象の拡がりにともなって研究の一分野として反応工学の名を付した形での直接的な学問上の成果として現れることが少なくなっているのも事実です。しかしながら,反応工学が化学工学の学問体系のなかでもっとも重要な基礎技術分野の一つとして位置付けられる限り反応工学の果たす今後の役割は大きいと考え,平成14年4月に東京大学の小宮山宏教授を部会長として「反応工学部会」が設立されました。
反応工学部会は「ナノ・ミクロからマクロまでの連続化による合理的反応システムの構築」を目指します
化学工学会の従来の特別研究会および研究会を概観すると,上述したように,たとえば目的は高機能材料の合成あるいはバイオ反応であっても,研究手法としての反応工学を共通のキーワードとする分野が多いことが特徴として挙げられます。このことから,反応工学部会は,ナノ・ミクロレベルの現象や触媒活性点の性能を装置レベルで最大限に発現させたり,ミクロレベルで進行する物質変換過程をマクロレベルでの反応器形成期・操作で制御することで,次世代の反応工学に関する国内外の学術,技術,そして産業の発展に寄与します(図)。
図 反応工学が対象とする空間と時間
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